木下龍也a.k.a短歌の貴公子がラップを始めた真の理由
木下龍也a.k.a短歌の貴公子とは?
短歌界のスーパーノヴァです。天才過ぎ、と巷でよく言われています。
amazonの短歌ジャンルで1位の売上を誇っています。
天才過ぎてごめんなさい、というシャツも確か着ているし、販売もしています。やっぱ天才だ。
MoNo語りライブイベント
2015年春頃かな、その時に打ったMoNo語りライブイベントにて、彼にオファーしました。最初は歌人として。
ただ、本人が「周りは皆ラッパーでしょ? 短歌読むなんて目立たないし、地味だしラップやります」と言い始めました。
この時はライブで歌って、短歌のイベントでもちょいちょい歌うことはあったようです。もっとも、大御所(?)がいる講演会では借りてきた猫になっていると風の噂で聞きました。
MoNo語りレーベル本格始動
2016年中頃くらいからレーベルから作品を出したいと思い始めました。誰にしようかな、あ、木下君いいな、よし、声をかけてみよう。
こんなラフな感じで声をかけました。
多分、普通は皆いや、どうせ無理じゃない?と思うことはしないですよね?
私はとりあえずやってみるタイプなので、ラップしませんか、と聞きました。
「いいですね、ラップやります」
あっさり快諾でした。やはり彼は天才過ぎます。
問題発生
最初はちょくちょくリリックが届いていたものの、途中で途絶えてきます。仕事が忙しくなったようです。
レコーディングするにしても、彼はこの時はまだラッパーではなかったので、私の立ち合いが欲しい、と言います。
かといって、今の私は大阪に住んでいるので、東京に行ってトータル6曲まとめてレコーデイングする必要がでてきました。
レコーディング自体、ほぼ未経験の彼は、果たして6曲をまとめてどれくらいの時間で完成させることができるのだろうか。全くもって未知数です。
ある程度目安がつくのであればスタジオをとればいいのだろうけど、見通しが立たないため、やむをえず、レコーディング機材一式を担いで、朝七時に彼の家へ訪れました。
めちゃくちゃ重い……これに加えてパソコンですからね。
一番苦労した曲
スーパーハードコアな一曲、現代短歌の申し子、です。声の作り込みに苦労しました。
この曲は、リリックを木下君が書く時に、どんな内容がいいですか?と聞かれて、
「うーん、Zeebraはよく俺がナンバーワンだ、ヒップホップ界を俺が牽引していくみたいな曲を歌いがちなので、短歌でそれをやればいいんじゃないですか? ついでに適当にdisっておけばラップになりますよ」
とアドバイスしたところ、それ、いいですね、とまたも採用してくれました。素直です。想像以上に過激な仕上がりになっていて、本人も歌人たちも満足な仕様となりました。
ギャップ
朝の七時から彼の家にお邪魔して夜八時までひたすらレコーディングしました。休憩も挟んで、ですが。その休憩中に驚いたことが一つあって、彼は煙草を吸うんです。イメージになかった。
普段煙草を吸う姿を見せないのはなぜなのか、聴いたところ、歌人の前では吸わないがラッパーの前では吸う、ということでした。
アルバム名をどうすべきか?
レコーディングが終わり、彼と飲みに行きました。
アルバム名どうしよう、極めて難題だ、と思っていたところ
これでいいんじゃないですか? と木下君が居酒屋に張られている紙を指す。
”魚”を”ラップ”に変えれば、なんだか僕が考えそうなタイトルになりますよね。いやあ、良かった良かった、アルバム名考えるの難しいなあ、と思っていたんで、こんなに簡単に決まるとは。
ということで、本当に簡単にアルバム名が決まってしまいました。
なぜアルバムの特典に短歌をつけなかったのか?
アルバムの売上が伸びると思ったので、短歌をつけたらどうかと言ったら、僕はラッパーとしてこの作品を世に出したい、と言われ断られました。
さすが漢a.k.aGAMIさんを好きな歌人だけあるな、と思いました。
なぜ短歌の貴公子なのか?
木下君がアルバムをリリースした後、胎動周りのイベントによく出るようになります。その時に、知らない人に「あ、短歌の貴公子だ」と言われたようです。
彼のアルバムをリリースする際に私が考えた煽り文の中に「短歌の貴公子」という一文があるんです。これが世に広く認知されたことを示す一つの出来事が起きたのです。
ということで、これ以降、彼はalso known as 短歌の貴公子となります。
1/12は何の日か?
天才過ぎる天才の生誕祭です。この日に彼のアルバムから一曲youtubeにドロップされます。私も歌っています。
1/12 21:00公開予定です。もう少しお待ちを!
下記リンク開けば、21:00から視聴可能です。
木下龍也a.k.a短歌の貴公子feat.異次元 - 希望の通り、すがり prod.アオイカズト(blue_beat) 非公開
下記から購入した方には、MoNo語りオンラインストア予約特典:『木下龍也がラップをつくることになった経緯について』パンフレット 数に限りがございます。なくなり次第終了となります。